私たちが口にする食品のほとんどを生み出す農業の過程では、水の使用はいたるところで行われている。50年前は、食料消費量が現在より少なかったため、現在の水使用量の3分の1しか必要としなかったことから、人々はこの資源が無限であると思い込んでいた。現在では、70億人に食糧を供給するという課題が、バイオ燃料生産などの工業的な水利用や都市化を支えるための水利用と競合しているため、水をめぐる競争は激化している。このような状況の中で、農地から流出する農業廃水(灌漑用水としても知られる)や、農作物や加工食品の加工から排出される廃水の再利用がますます一般的になっている。
農産物の栽培から洗浄、家畜の給餌に至るまで、農業生産のあらゆる部分で水が使用されている。野菜、果物、肉の需要が高まるにつれ、水をめぐる競争も激しくなっている。
画像の出典はこちら:Flickrユーザー Darren Flinders
しかし、水不足に対するこの解決策の詳細を矮小化すべきではない。農業廃水には、有機物、塩分、栄養分、農薬、その他作物の保護や収穫量の増加に使用される化学物質が多く含まれている。このような物質が多く含まれるため、農業廃水は塩分濃度が高いという問題に対処するために、塩分濃度の低い水源水と混合されるか、あるいは脱塩されることが多い。それでも、汚染された水の再利用は常につきまとう懸念であり、病原菌や人工化学物質で汚染された農産物に個人をさらすことで、人間の健康を著しく損なう可能性がある。